フロゥ - 木洩れ陽のノスタルジーカ

「翔太は、やっぱり不思議だ」
「他の人間にされたら気分を害しそうなのに、お前に掛かると、そんな行為も不思議と許せるものになってしまう――なぜなんだろうな」

「……その後、改めて私は好感度パラメーラの蓄積をログで辿ったが、実はずっと昔からそのバグは存在していたんだ」
「他の人間よりも、好感度の上昇が早かった存在……それが翔太、お前だ」
「他の人間ではカウントしないような微細な行動を、なぜか翔太が対象の時に限って……私はカウントに含めていた。そこに、私自身が全く気が付いていなかったのだ」



「結論として……翔太、私はお前のことが『好き』なのだ」

一姫 - 木洩れ陽のノスタルジーカ

「その……これを読んで、ちょっと翔太を…その、誘惑してみようかな……って、思ったののよね……」

「つまりね。そのノートに書かれているのは人工知能のアルゴリズム……五感情報の読み取りから解析、その結果と反応に関することが書かれているの。もっと簡単にいうなら、目の前で起こったことに対する分析手法と、それによって生まれる人間的な反応ってこと」


『ひとつの行為が引き起こす可能性。その結果には際限がなく、破綻のない推論は存在しない』
『ならば、銀河に眠る星の数を数えることをやめなければ。恒河の砂と較べることは愚かなことだ』

「ならば、銀河に眠る星の数を数えることをやめなければ……ってね。そう思って、一歩踏み出してみることにした」


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Last-modified: 2013-09-18 (水) 21:32:15 (1406d)